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催眠療法コラム 2015年5月アーカイブ

PTSD〜心的外傷後ストレス障害

 今回は比較的知られるようになって来た、PTSD=心的外傷後ストレス障害についてお話ししましょう。


 



PTSDを引き起こす可能性のある出来事として、次の3つが上げられます。

 


①事故による死亡や負傷

②意図的な行為による死亡や負傷

自然災害


 

それぞれ心に傷を遺すには十分たるものですが、②の負傷の中には、パワハラやセクハラ、モラハラなどの長期間に及ぶハラスメント(嫌がらせ)なども含まれます。

 



また以外と一般には知られていないものとして、人災と天災とでは被害者の症状が違うことが上げられます。


人災での症状の特徴である

①繰り返し悪夢を見る

②他人から切り離されたように感じ、以前楽しめていたことに興味を失うなどのいわゆる精神的麻痺は天災では少なく①考えようとしないのにふと天災のことを考える
②不眠

③突然の物音や動きへの大げさな反応(びくつき)

④記憶力や集中力の低下
などのPTSDの典型的な症状を示すことが多いと言われます。

 



天災での症状は日常生活では誰からも気づかれることが少なく、一人苦しんでいるケースが多く見られます。
それは、「苦しんでいるのは私だけではない」とか「みんな頑張っているるのに私だけ苦しいなどとは言ってられない」等、私が辛いとは言い難いシチュエーションであるだけでなく、「私が弱いからいけないのではないか」という、自責や自戒の気持ちが無意識的に存在するからに他なりません。

 



しかし、トラウマが精神的に比較的強い人をも打ちのめすことがあることは厳然たる事実です。

 

PTSDに罹患した人が絶対に忘れてはならないのは、PTSDをもたらしたのは他ならぬ自分自身であると考えないこと、自制心さえ取り戻せばPTSDに打ち勝つことが出来る…と思わないことでしょう。

 


PTSDは誰もがなり得る精神疾患であり、自分が弱いから掛かる病気ではないことを知っておきましょう。


医師による精神疾患の診断の流れ

様々な症状がある場合、自分はどんな病気なのだろう?と不安に思われる事でしょう。

精神的な問題がある場合も、千差万別、実に色々な症状が出たり、消えたりするもので、それらを総称して「不定愁訴」と呼んだりいたします。

そのような場合、一見同じ症状でも、他の疾患である可能性もありますから、専門の精神科や心療内科の医師でもなかなかすぐに断定することは出来ません。
そのため、最近の精神科や心療内科では、あまり単一の疾患名で診断しないことが多くなっています。

現在日本の精神疾患の診断には、アメリカ精神医学会で出しているDSM-ⅣかWHO(世界保険機構)で出されているICD10が用いられるのですが、これらは多軸評定といって、同じ症状でも、そこに患者のパーソナリティの影響が含まれるか否かなど、細かな視点を用いて診断する手法が取られています。

ですから、出した薬が効いたか効かないか、他にどんなエピソードが語られるかなど、経過を見ながら確定診断がおりるまで数ヶ月を要することが少なくありません。

その意味で、初診時や数回の通院で確定診断が下されることの方が、より治療においてのデメリットが生じる可能性があるわけです。

また、少しご年配の方など、お医者さんに何か聞きたい事や、言っておきたい事などがあっても、遠慮してしまい言えないでおられる方も多いようです。

インフォームド・コンセントといって、医師側には治療の経過や出された薬の効用、副作用など、情報を開示する義務があります。遠慮される必要はありません。

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