催眠療法コラム

外で近所の知り合いに出合うのが怖い。集団が怖い。

精神医学的には社会不安症的傾向が高い状態と言えるでしょう。
そのような気持ちになる人は、子供でも大人でも結構多いです。
後で自分ことを何か言われてるのではと不安に思われてしまうようです。
なかなか人に相談しても、そうした恐怖感や不安感は理解してもらえず、お一人で悩んでしまわれる傾向があります。

実際、よく知らない相手の事や、集団になると、他人のことを面白おかしく噂してしまう様な事もあり得るわけですから、あなたがそんな場面を避けたい気持ちを抱くのも、無理のないことかと思います。
ネットでのいじめやSNSなどで炎上騒ぎが起きますが、そうした身も知らない人たちから攻撃を受けてしまったり、そうした社会風潮があるだけでも、不安感は無意識的にも高まってしまう事でしょう。

人一倍感受性が豊かな方や、思春期の、自分と他人の距離感がまだつかめない年頃の方などに、その様な傾向が強いようです。
特に地方の、隣近所がみんな見知った人ばかりだったりすると、余計他人の目を気にして、自由きままに振舞えない環境だったりします。

通常は、成長するにつれ、「私は何もおかしなことはしていない。これが私のやり方・感じ方であって、これで良いのだ」と言うような自信が付いてくると、さほど「人を避けたい」と思わなくなってきたり、「避けたくなるのも無理もないから別に避けたって良い」、と楽に思えるようになって来るものかと思います。

「避けたいなぁ。嫌だなぁ。」という気持ちを抱きつつも、それが素直な気持ちなんだから、それで良いと自分に言い聞かせ、あいさつだけしてさっさとすれ違って済ませられてみることで、段々気持ちが楽になってこられるかと思います。