催眠療法コラム

素直に感情や欲求を感じられなかったりする心理

自分の感情や欲求が頭に浮かんでいるのに体が反対になったり、
自分の感情をおさえてしまい、思う様に出来る事でも失敗する。

心が萎縮している状態だとそのようになりがちです。
心が重いと感じられるかも知れません。

恐らく「自分を出してはいけない」「自分より他人を重んじるべきである」などのスキーマ(考え方の癖)が無意識の中にあり、それに縛られながら生きざるを得ない状態なのでしょう。
フロイトの精神分析的には親などの躾や道徳心、倫理観などが刷り込まれた教えを守ろうとするのが「超自我と」と言います。
自分の快楽や欲求を感じ、その通りにやりたいと思う部分を「エス」と言います。
規律に厳しい超自我と、思い通りにやりたいエスの間で、調整役としてバランスを取ろうとして現実的な行動の判断をするのが「自我」の役目です。
心が重いのは、さまざまなスキーマ(超自我的な構え)に縛られ、感情の流れが滞ってしまっているからでしょうから、先ずは安心して気持ちを表現出来る人間関係が持てるかどうかが鍵になるように思います。
逆に言えば家庭でも安心して思ったことを言えなかったのかも知れませんね。
安心して感情表現する機会が増えてくると、良い循環で益々素直でありのままの感情や欲求が意識の上でも感じられ浮かんでくるものです。