催眠療法コラム

リストカットをする意味

身近に手首にいつも包帯やリストバンドを巻いている女性がいたりはしませんか?
それはひょっとするとリストカットが習慣になってしまっている人なのかも入れません。
傍から見ると痛々しく、そんなに自分を傷つけないで!と思われるかも知れませんね。
一般的には自殺未遂?かのように思われてしまうリストカット。
本人もなんでリストカットしてしまうのかわからないと言う方もおられるのですが、
今回はそのリストカットをしてしまう心情的な意味合いに関して書いてみます。

臨床の現場でよくお見受けするケースとしては、
●本当の自分を押し殺しながら人に合わせて生きているので、リストカットをした瞬間だけ生きている実感がする
●血が出たり痛みを感じることで、生きることの生々しさを感じ取ることが出来る
●本当の心の痛みを感じたくないから、身体の痛みで代償する…
といったケースが多いようです。

ご本人なりに生きている事の辛さや現実との折り合いを付けるためのバランスを、どうにか取るための手段だったりするのですね。
見ると痛々しいので、もちろん他の手段でどうにかバランスを取って欲しいと率直に思うのですが、
何かしらリストカットするメリットもあったりするわけですから、無闇にその行為だけに対して「止めなさい」とも言えなかったりするものです。
根っこにある生きづらさへのケアが必要です。

また、中には
自分に罰を与える=自らを傷つけることで罪悪感を解消する
と言うような意味合いが無意識的にもある場合もあるようです。

若い女性に多いことをかんがみると、親子関係に元々の問題があるケースが多いように思います。