Hさん 体験談
「手の震えからの解放」50代女性
ある出来事がきっかけで、人前で文字を書くときに震えるようになりました。
心療内科を受診し、お薬を処方してもらいましたが、人前で字を書く機会に出会う度に「人が見ている前で、手が震えたらどうしよう」と考えてしまい、何日も前から強い緊張や不安に苦しみました。
このように事前に感じる不安を予期不安と言うのだとあとで知りました。
診断名は「書痙」でした。
自分ひとりではどうすることも出来ず、こちらの研究所を訪れました。
先生からの「逃げてもいいんですよ」「無理しないでください」の言葉が、私の心の安心につながりました。
これまで、どうにかして『以前の自分のようにまた書けるようになりたい』と思っていました。
そう思えば思うほど自分自身にプレッシャーがかかっていて、余計に手が震えてしまうことが分かってきました。
『震えてもいいんだ』と思うこと により、少しずつの歩みでしたが手が震えなくなってきました。
震えてしまう自分が苦しいと共に、震えている自分を見られていることに意識が向かいすぎていたのかもしれません。
時々、自信がなくなるときもありますが、また不安になったときに話を聞いてくれる場所があることは、それだけで、意識を外に向けることができて気持ちにゆとりを作ることができます。
不安から解放されつつある私の安心となっています。
ここまで支えてくださり、ありがとうございました。また、不安になりそうなときは頼らせていただきます。