催眠療法コラム

クライアントとカウンセラーの相性について

カウンセラーとクライアントさんの相性はとてもあると思います。

相性が合うか合わないか分からないカウンセリングに、1時間1万円もの大金を支払うことに抵抗のある方もおられることでしょう。

しかしながら、プロのカウンセラーは相性の悪さもまたカウンセリングの中に生かしていきます。
どういうことかと申しますと、そのクライアントさんが
「相性が良くない」と感じる理由の中に、その方の問題を解決するヒントが隠されている可能性があるからです。

例えば、横柄な態度を取っているように見える男性のカウンセラーに、あなたが「何か嫌だな」と思ったとします。
経験豊富な力のあるカウンセラーは、そのあなたの微妙な心の動きを感じ取り、「何か抵抗がありますか?」と聞いてきます。
そこで「そんなことはありません」と逃げてしまえば、「相性の良くないカウンセラーだった」で終わってしまうのですが、しっかりとカウンセラーと向き合い、「あなたの態度が横柄に見えて…」と正直に話すことで、カウンセラーから「そうですか…私の態度が横柄に見えたんですね。ごめんなさい。ところで、身近にあなたが横柄に振舞われて、嫌な思いをしている人とかはいますか?」と聞かれ、その流れで「そう言えばうちの父が昔から…」と問題の核心に近づく…というようなことがカウンセリングの中では日常茶飯事に起きてきます。

これは一つの例ですが、時には「あなたの態度が横柄に見えて…」と言ったら怒り出すカウンセラーもいるかも知れません。
そんなカウンセラーこそ、相性の悪いカウンセラーなのではないでしょうか?

そのようなカウンセラーはもちろん論外ですが、カウンセリングに支払う1万円を生かすも殺すもあなた次第…という側面があることも心得ておいて下さい。

当たりかハズレか…みたいな受け身のギャンブルではなく、あなたが主体的、自主的に支払う料金だからこそ、カウンセリングが「効く」のだということを心の片隅に置いておいて下さい。