催眠療法コラム

催眠療法とは? 一言解説

催眠療法の歴史は古く、最古の記録は古代エジプトの時代にまで遡ります。メスメリズムの時代を経て近代の催眠療法は、第一次世界大戦中に戦争神経症(今で言うPTSDです)に罹患した多勢の患者の出現により、その治療法として注目を浴びました。

心身の弛緩と受動的注意集中の訓練により、催眠状態に導入された人は、自我の防衛機制が弱まり、被暗示性が亢進するので、セラピストの暗示が無意識の領域に働きやすくなります。

また催眠状態そのものが自律神経の副交感神経を優位にし、自然治癒力を高める効果も認められています。

その特性を生かして医療現場では疾病の治療補助や悪癖の矯正として、スポーツや教育の領域では自己啓発の手段として使われています。