私が、研究所にお世話になったきっかけは、当時コンピュータ関連の仕事をしていたのですが、日々仕事に追われ、技術革新があり、将来的にその速い流れについていけるのかと不安になり、新しい資格を取って違う仕事に就いた方が良いのではないかと、気持ちが焦って、自分でも混乱していた時期でした。
その様なストレスのため、緊張が強く、不眠症になってしまいました。
我ながら、口下手で、上手く自分の気持ちも言えない様な私の話を、先生方は根気良く聞いて下さいました。
ただ、当時を振り返ってみると、焦る気持ちが強すぎるのか、先生方のお話も、頭では理解できても、なかなか心の深いところで実感できずにいたように思います。
催眠療法も、受けてみてその心地よさは実感できたものの、自分の中の何かが変わってきたかと言えば、なかなかそうも思えませんでした。
ところが、ある日、何気なく映画館に入り、映画が始るのをぼんやり待っていた時です。
不意に心の深いところから、
「あ~疲れているなぁ。しんどいなぁ」
「なんかすごく無理してがんばろうとしているなぁ」
「人からは、バカみたいに思われても良いじゃないか」
みたいな気持ちが湧いてきたのです。
なんの脈略もなかったので、自分でも少しびっくりとしました。でもすごく自分では納得できて、開き直る様な気持ちになれて、気が楽になれたのです。
しばらく経ってから、「あぁこれが催眠療法の効果なのだな」と思い当たりました。
今まで、理屈で考える事が癖になっていたものが、久しぶりに心が開いた。そんな経験でした。
こうした経験は、上手く言葉では表せられないのですが、大変自分には不思議で、なおかつ助けていただけてありがたいと思える出来事でした。
その後も、なるべく自分の気持ちと繋がって生活することを心がけています。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願い致します。