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催眠療法コラム

カウンセリングを受けるか、迷われている方へ

ご相談に来られる方の中には、最初の面談の時に
「このような悩み程度で、カウンセリングを受けても良いものかどうかと迷いました。もっと深刻な問題を抱えていらっしゃる方もおられるだろうに、他の方やカウンセラーの迷惑ではないだろうか?」
と率直に質問される事が多々ございます。

例えば、「仕事を辞めるべきかどうか迷っている。自分の事なんだから、自分が嫌だったら辞めれば良いだけの話なのだけれど、どうしたら良いだろうか?」
というものだったりします。

カウンセラーは、この「仕事をやめるべきかどうか」というご質問に対して、「仕事を辞めた方が良いか?続けた方が得か?」と言った視点ではなく、「自分で決められないのはどうしてだろう…」という視点を持ってお聴きします。

「相談して迷惑ではないか」というご質問に対しても、「この相談をすると迷惑だと考えるのは、どんなお気持ちから来るのだろう…」という観点からお聴きします。

ですから、どんなにご相談者様が「特別でない、当たり前の質問」と思われていても、カウンセラーから見ると、とてもあなたを知る…あなたに近づく大きなチャンスを頂いているのです。

表面的には、日常的に「ありがち」な悩みであったとしても、その奥にはその方の「深いもの」が横たわっておられるものです。それをきっかけにご本人も思いもよらなかった「気付き」が得られる事も往々にしてあるものですので、ご自分のお気持ちをないがしろにせず、ぜひご相談に来ていただければと思います。

アンガーアタック 怒り発作

酷い目にあったり他人に傷つけられたりした人が、自分の心を守るために攻撃的になってしまう状態のこと。

心的外傷を負った方や、抑うつ傾向の強い方に多いとされますが、発作後は自己嫌悪に陥り、深い抑うつ状態になるのが特徴です。

周囲の方は、どうしても理不尽な怒りにしか感じませんので、同じ土俵で説き伏せようとしたり、責めてしまいがちですが、余計火に油を注ぐ形になります。出来得れば、目に見えない傷の痛みから出た表現として、受容的に傾聴することをお勧めします。

心理学的には、その方の無意識に抑圧されていた怒りのエネルギーが、相手のある言葉や態度、出来事などを引き金に放出されるものと考えられています。


悪夢の意味 自分が殺される夢や、殺されかける夢

夢はその方の内的な世界の象徴を、様々な形で表しています。

どうしても自分が殺される夢や、殺されかける夢を見ると、「早く抜け出したい」「抜け出したいのにどうしても抜け出せない」と夢の被害者になってしまいがちですが、まず夢(無意識)はあなたの敵でなく味方なのだという認識に変えてみて下さい。

私も今までたくさんの方の「自分が殺される夢や、殺されかける夢」の報告を受けてきましたが、大きく分けると現実で次の4つのパターンを生きている方の夢でした。

①普段自分の気持ちを素直に表現できず、無意識に自らの感情を押し殺して生きている

②親やその他の依存の対象に呑み込まれてしまい、自らの主体的な意思で自分の人生を歩めていない

③自分を常に無意識的に責め続け、知らず知らずの間に追い込んでしまっている

④仕事など、自分がやらなければいけないことを大量に抱えており、精神的にも肉体的にも限界なのに、それに気付いていない

その他にも現実に生きているご自分の様々な象徴として自分が殺される夢や、殺されかける夢が出で来ますが、何れもその事に気付き、現実の中で対処することで、殆どの方はそのような夢を見なくなって行きます。

夢の種類の中でも、繰り返し見る夢は「反復夢」と呼ばれますが、この夢は無意識からのメッセージ性の高い夢として知られています。

あくまでも象徴的な意味でですが、現実の世界で何に殺されたり、殺されかかっているのか…少しご自分と向き合ってみませんか?


自分が自分でない感覚 離人症

「自分が自分じゃない感覚」…辛いですよね。

この感覚を「離人感」というのですが、多くの場合、他人に見せる自分と本当に感じたり思ったりしている自分との解離(自我の防衛機制の一つ)が激しくなると出て来る症状です。

おどかすわけではありませんが、あまり長い間続くと症状が定着し(離人症といいます)、本当の自分になかなか返れなくなって、もっと辛くなってしまいますから、そのような場合は早く手を打った方が良さそうです。

一番の手立ては、他者からの評価や世間体を気にせず、自分の気持ちに素直でいられるように生活することなのですが、他者から見たあなたが「こういう人」と固定観念で見られていると、なかなかそれを崩して行くのは大変なこととなるものです。

そこで、本音を語れるご家族やご友人に、見栄を張らずに自分の感情や気持ちを伝える練習をすること…それが出来ないのであれば、専門家であるカウンセラーに今の正直な気持ちを伝えて行くことをお勧めします。
 


感情を左右する「投影」という心理状況

例えば、ある鈴の音が気になる人もいれば、気にならない人もいるでしょう。

ではなぜ気になる人と気にならない人とがいるのでしょうか?

心理学では「投影」と呼んでいますが、人それぞれがその鈴の音に、無意識の中にある何かを映し出すことがあります。

例えば、幼い頃に大好きだったお母さんが財布に付けていた鈴の音のイメージが投影されれば、なぜか音を聴くと安心し、逆にいつも苛々しているとても恐いお母さんが付けていた鈴の音のイメージが投影されれば、なぜか嫌な緊張した気持ちになる…といったことです。

また仲の良い方の鳴らす音には何も感じないのに、同じ音をあまり好きでない方が鳴らすと、不快で仕方がない…というのも投影の一例です。

このように無意識が、知らず知らず感情に影響を及ぼし、私達の喜怒哀楽を左右しているのです。


幸せになれる人、なれない人

幸せになれる人は、自分が幸せだと心底思える人です。反対に幸せになれない人は、自分が幸せだとは決して思えない人です。

幸せになれる人は、不幸せもまた私の人生として引き受けます。逆に幸せになれない人は、不幸せの被害者としてその不幸せを引き受けることが出来ません。

幸せになれる人は、自分の心の闇を否定せずに外に曝すことができます。幸せになれない人は自分の心の闇をさらに闇に葬ろうとします。

幸せになれる人は、自分が幸せになる権利があることを知っています。幸せになれない人は、幸せである人を妬んで、自分が不幸であることを自分に証明し続けます。

幸せになれる人は、どんな小さな幸せでも自分自身で見つけ出すことができます。幸せになれない人は、幸せを人や天から与えて欲しいと願い、自ら見つけようとはしません。


「気晴らし」に関する、うつ状態とうつ病の違い

うつ状態とうつ病(Depressive Disorder)とは厳密にはかなり違いのある病態です。

うつ病であるなら、かなり心的肉体的エネルギーが枯渇した状態ですから、例え健康な時には楽しめたご旅行でもお勧めは出来ません。相当シンドイ思いをして帰って来られると思います。

うつ病に罹患された方がよく医師から勧められる毎日の散歩でさえも、気分転換が出来ない状態であるならば、ただの苦痛に過ぎないでしょうから、無理に続ければ症状は悪化します。

そもそもうつ病に罹患すると、寝ていてもなかなか安静が保てなく(リラックスして考えないことが出来なく)なりますから、投薬によって強制的にでも休ませなければならなくなるわけです。

しかし軽いうつ状態やうつ病の寛解期であるなら、転地療法が功を奏する場合があります。いわゆる「気分転換」が出来る可能性があるからです。

その場合には、抑うつの原因となる環境から一時的であれ離れることで、かえって心理的肉体的な「安静」が得られるからだと考えられます。

因みに長期の転地療法の場合、日常とは異なった気候や風土に身を置くことで、常同性が崩れ、環境の変化に生理的に適応しようとする力が働いて治癒や癒しに繋がるとされますが、エネルギーレベルが低い時には、その環境の変化そのものがストレスになり、症状が悪化する可能性があるので要注意です。
 


想像力とカウンセリング(後編)


しかしながら、日々クライアントさんとの面接を重ねて行くと、逆に想像力=イメージする力がとても強い方が多いことに驚かされることがしばしばです。


「仕事の失敗を上司は蔑んで見ているに違いない」
「今相手が目を背けたのは、きっと私が嫌いだからだ」
「私が緊張していることを皆がバカにしている」...


ありとあらゆる想像力を駆使して、神経が過敏になり、疲弊して当所を訪れて来られるのです。

そんな方たちのために、今度は「鈍感力」なる言葉が登場しました。考え過ぎなくていいんだよ、楽に生きましょう...と。

片や「想像力を身に付けなさい」という意見、片や「もっと鈍感になりなさい」という意見...果たしてどちらが意見が正しいのでしょうか?


一見矛盾するこの二つの意見...実は両方ともが正しい意見なのかも知れません。想像力が欠如すれば、対人関係などの社会的な問題が大きくなり、想像力が強過ぎれば、心理的な問題が大きくなる...言わばシーソーのようなものでしょう。


極端に偏らず、その双方の頃合いのを見て行く力、バランスを取る力が、今の時代を生き抜くには必要とされているようです。

あなたの想像力は、今どの辺りにありますか?


想像力とカウンセリング(前編)


【想像力】

 先日TVの報道番組を観ていたら、心理学者の方が次のような印象深いコメントをされていました。


「最近の若い人達は、周りの空気が読めない。人間関係が作れない。それは一言で言えば想像力の欠如である」


時代の流れか、「察する」ことを美徳とする、日本特有の文化が崩れ、確かにその様な一面を持つ方が増えて来たのは事実でしょう。


全体主義から個人主義へと社会全般の価値観が移行して来たことも、その先生のおっしゃる想像力の欠如に繋がっいるのかも知れません。

しかしながら、日々クライアントさんとの面接を重ねて行くと・・・




つづく


優柔不断な方の心理

優柔不断(=意思決定の困難さ)には大きく分けると次の2つが考えられます。

①自分で物事を決断していく力がまだ育っていない(自我機能が弱い)
②何らかの不安が背景にあり、選択した結果としてのマイナスイメージがいろいろ浮かんで来てしまい、行動に移せない

①は全て家族など周りの人たちに決めてもらって育ってしまった結果、自分で判断し決定する力が育たず、依存性から抜け出せないでいるようなケースです。
②は自分で選んで来たことによる失敗や挫折の経験、または自分自身や他者からの否定、非難される体験などを通して内的に傷ついてしまい、自分で意思決定することが困難になっているケースです。

もちろん、①や②以外の要因があるケースや複合的な要因の優柔不断もあり、それによって対処の仕方も違って来ますから、先ずはご自分の優柔不断の背景に何があるのかに目を向けてみましょう。

もしそれが分からなかったら、信頼の置ける人に自分を詳細に語ることで、自分自身と向き合ってみて下さい。きっとその人はあなたの最高の“鏡”になってくれるはずです。

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